外貨を売るとは、どういうことか?

FX で初心者が分かり難いのは、外貨を売ることからでも、取引を始められる点です。

「私は外貨を持っていないのに、どうして売れるの?」と思うかもしれません。

外貨の買いから入る場合は、買ってから売ることになるため、イメージしやすいと思います。普通の商取引と同じですよね。

しかし、外貨の売りから入る場合は、持っていない外貨を「売る」ということに、抵抗がある人もいるようです。

その時は、外貨が高い時に借りて売って、安くなった時に買い戻して返す、とイメージするとわかりやすいです。

では「米ドル/円」の通貨ペアで、具体的な例を考えてみましょう。

日本人が何も取引しない状態は、円を買っていることになります。

例えば外国為替相場が円高局面だと、円の価値が上がるということですから、できるだけ多くの円を持っていたほうが有利です。

でも日本人は、もともと全財産を円で持っているので、これ以上増やすことができません。

そこで FX取引を使います。

米ドルを「売る」ことから取引を始めると、以下のようになります。
・為替レート「1ドル=100円」
・ポジション 1万ドル売り (ドルを借りて売る)
・スワップポイント -80円/日
100円 × 10,000 = 1,000,000円

ドルを借りて売るということは、円が 100万円増えたことになります。

しかしこの 100万円が、あなたに現金として入るわけではなく、100万円の権利だけ持っているようなイメージです。

また金利の高い通貨を借りて売って、金利の低い円にしているので、金利差を払わなくてはなりません。

金利の高い米国の銀行から、金利の低い日本の銀行へ、預金を移したとイメージするとわかりやすいです。

貸したほうは本来もらえるはずの金利がもらえないので、その分は借りたほうが支払うことになります。それがスワップポイントです。

そして当たり前ですが、借りているドルは、いつか返さなくてはいけません。

10日後に外国為替相場が、あなたの予想通り円高になったとします。そこで決済注文を出し、利益を確定します。

・為替レート「1ドル=90円」
・決済注文 1万ドル買い (ドルを買い戻す)
90円 × 10,000 = 900,000円

決済注文とは、反対売買のことで、売りから入れば買い、買いから入れば売り、ということになります。

ドルが高い時に売って、安い時に買い戻したので、その差額が為替差益になります。
1,000,000円 - 900,000円 = 100,000円

さらにスワップポイントの支払額を引いた金額が、利益になります。
100,000円 - (80円×10日) = 99,200円

*計算を簡単にするため、取引手数料やスプレッドは省きます。

このように、外貨の売りから入ると、円高局面でも利益を出すことができます。その反面、予想とは反対に相場が動くと、為替差損とスワップポイントのダブルで損するので注意してください。

外貨の売りは、基本的に短期の戦略と考えたほうがよいでしょう。

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