よくニュースや新聞で、円高(えんだか)とか円安(えんやす)という言葉を目にします。簡単にまとめると以下のようになります。
・円高 円の価値が上がること
・円安 円の価値が下がること
↑これは理解しやすいと思います。
では「1ドル=100円」が「1ドル=110円」になった時は何というのでしょうか?
一見、円が高くなったように思いますが、実は円安になります。
言葉では理解できても、数字にすると初心者は戸惑います。何か逆のような感じがするからです。そういう場合は以下のように考えると理解できます。
1ドルと交換するのに100円だったものが、110円も必要になるわけですから、円の価値が下がったということです。つまり円安です。
逆に「1ドル=100円」が「1ドル=90円」になった時は円高になります。1ドルと交換するのに100円だったものが、たった90円で済むわけですから、円の価値が上がったということです。
円高や円安はいろんなことが関係して起こるので、非常に複雑です。あることが原因で円高になると、いろんなものに影響して、グルッとまわって、結局円安の原因となることもあります。
ちょうど天気と似ているかもしれません。天気も自然界のあらゆることが関係して、晴れたり雨が降ったりします。予測がとても難しいですよね。
でも単純に考えれば、みんなが円が必要だと思えば、円の価値が上がり円高になります。円がそれほど必要なかったり、他の通貨のほうが人気があれば、円の価値が下がり円安になります。
もう一つ重要なことは、円高・円安は米ドルに対してだけでなく、ユーロ、豪ドル、NZドル、カナダドル、ポンド、スイスフランなどの他の通貨に対しても起こります。
*NZ ニュージーランド
ニュースや新聞では米ドルに対する情報が圧倒的に多いですが、米ドル/円では円安でも、ユーロ/円では円高ということもあります。相場は大きな視点でみるようにしましょう。